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刀ミュ「にっかり青江 単騎出陣」の感想|今はまだ心の底から笑えなくても

刀ミュのオタクに連れられて青江単騎出陣を観てきたので感想を書きます

前提
・ゲーム本家はだいぶ前に引退して今はメディアミックスをマイペースに追っている
・刀ミュは円盤出てる範囲(本公演、真剣乱舞祭、歌合、乱舞音曲祭など)はだいたい見た
・他の単騎・双騎は見てない
・現地での観劇はこれが初
・最推しはこぎぴ(小狐丸)、三条太刀
・青江のことは好きだけどそこまで思い入れがあるわけではない…はずだったが…???


※セリフはハイパーうろ覚えなので私の記憶力をあてにしないでください!

前半


・開演前からステージに吊り下げられてた布に投影されてた女の幽霊さん、開演の瞬間にヌルッと動いてクソビビった タワーオブテラーかよ 心臓返して
・歌合でやった講談また来るのか!?おっ講談来る!?やっぱり来たーーー!!!ってなった 青江があの台持ち出してきた瞬間の興奮よ
・講談、もはや青江の持ち芸なんだよな しかもその内容は俺に効く(物吉くんにバブみを感じるオタクなので…)

・47都道府県巡る企画だからって割とマニアックなご当地グルメネタぶっ込んできて笑った 会場のみなさんたぶん元ネタ分かってなくて最初のほう困惑してるのが伝わってきたからな!?青江も「あっヤベ伝わってねえ😅」と察したのかすぐメジャーな名産品の名前出してきて草わよ

・旅立ち前に男士たちと話をするところ、誰と話してるのか全員分ははっきり分からんかった悔しい…2/3は分かったと思うけど…

あぶらげのくだり→こぎぴだな…
しゃがんで話す青江→い…いまつるちゃんが「在る」…
眼鏡のくだり→篭手切江くんだな…
一句詠むくだり→兼さん要素それなの!?草

・前半ラストの青江の剣舞が美しすぎて目眩がするレベル
青江が刀振るたびに照明が刀身に反射して天井がキラッと光るのがよかった 現地ならではの良さだね…

後半


我々、幼女になってませんでしたか……??? 青江に…手遊びを…教えてもらって…??いや何…?青江、完全に歌のおにいさんだったんだが…?いやおねえさん…?なにもわからない…(混乱しすぎだろ)
・手遊び歌のくだり、完全に「青江がいる世界の一般モブ幼女になって触れ合いたい」という全さにわの願望を叶えてもらっててすごかった 観る夢小説じゃん

・強さを求めて一人戦う青江 戦いの途中で力に呑まれそうになるけど、ぼろぼろになっても「でも僕が求めてるのはこの強さじゃない」ってちゃんと強さの本質を見失わずにいたのがよかった
・一枚一枚薄皮をめくっていくようにどんどん脱がされてく青江、笑える状況ではないのになんかだいぶ面白かった 別な意味でハラハラしてしまうだろうが!

・自分が切った女の幽霊と対峙する青江 ひとりの中にふたりいるのを目まぐるしく演じ分けてて鬼気迫る演技だった すご…私は何を見せられて…???
・ステージ中央に刀を置いて座り込む青江、一条のスポットライト、まるで迷子になって途方に暮れる子供みたいな顔する青江、ぽつりぽつりとこぼれ落ちるように呟かれた本音の言葉…ここのシーンほんと…青江の「素」が出てて…おま…
・講談で語ってた物吉くんのくだりが後半の展開に効いてて気持ちいい伏線回収だったな あの時の物吉くんの笑顔が忘れられなかったんだねえ…

・本丸に仲間が増え、守りたいものが増えるほど、青江は笑えなくなっていった なぜなら失いたくないから 失う恐怖に怯えてしまうから
・そ…そんな「人間」みたいな感情を…当たり前の感情を…ずっとひとりで抱え込んで…??お前お前お前…

「みんなを笑顔にしたい。そして許されるなら僕も笑いたい。…心の底から」

オギャーーーーーーーー!!!!!(涙ちょちょぎれる赤ちゃんさにわ)

・「心の底から」の言い方がマジのマジで切実な響きを帯びすぎていかんですよ
・やめろ青江 そんな顔するな そんな震える声で言うな いや違う そんな顔していいんだよ むしろもっと本音や弱音出していいんだよ………
・でも青江は絶対に仲間にはそんな感情を見せない だってそれがにっかり青江という刀だから 自分の感情なんて見せずに怪しい顔でにっかり笑うのが青江だから そしてそういう刀だからこそ「私たち」はあなたを好きになったんだ…………ウッウッ…………青江…………(嗚咽)

・青江が本音を吐露できた唯一の相手は、己の中にいる女の幽霊だった…というのがまさに青江らしいよね 内なる己との対話 結局は自分自身と向き合うことがすべて 青江に限らず極の旅のテーマでもある

・青江にとっては女と子供の幽霊を斬ったこと=「にっかり青江」の名前の由来にもなった己のアイデンティティに他ならないわけで、まあ生まれながらの罪みたいなものなんですよ
でも刀として生まれた以上、「斬る」という命題からは逃れられない 彼が刀である限り「斬る」行為は一生ついて回り、「斬った」事実もまた消えることなく背負い続ける
・「斬った」ことを永遠に後悔しながら、苦しみながら、失うことの恐怖に怯えながら、それでもその痛みと共に生きていく…
つまり、ざっくり言えばこれは青江が刀としての己の原罪に向き合う物語なんですよね…

・安易にハイ笑えました!ハッピー!ってするんじゃなくて、「今はまだ笑えない」という落とし所に持っていったのがよかった
・自分自身との対話を終えた後も、青江はまだ心の底から笑えない でもいつか笑えるようにと願いながら、にっかりと歪に笑う そんな青江が好きだ……………抱きしめさせろ……………

・からの極実装ですよ あんなに脱いだ後にあんなに着込まなくちゃいけないの早着替えハードモードだな 映像が流れてる間「がんばえ…!お着替えがんばえ…!!」って心のうちわを振ってた

・極めた青江による刀剣乱舞テーマ曲ソロ、青江EXプラスαゴールドのごとき神々しさがあり、圧巻かつ最高(アリナミンみたいな形容すな)
・幽霊寄りだった存在が一気に神性を増して本物の「神様」になった瞬間を見てしまった…
・曲のアレンジかっこよすぎる…カッ!カッ!て音好き
・青江の「覚悟」、伝わったぜ……!!ってなった この刀剣乱舞青江ソロだけで全部元取れた感ある

アンコール


・歌合の「あなめでたや」を歌ってくれるとは思わなくてめちゃくちゃテンション上がった この曲すげ〜〜〜清らかで爽やかで美しくて春めいていておめでたくてほんと好き ぷくぷく!!!!
・歌の第一声の前に青江が超〜〜〜溜めまくって息吸い込むの良すぎでは!?!?!?ブレスの音すごい聞こえた…息をしている…生きてる…すご…あたりまえ体操) いやしかしそんな当たり前のことにグッときてしまったんですよ…刀である青江が…生きてるという事実に… そこからの力強く伸びやかなロングトーン、さらに青江が「生きてる」実感があってサイコ~~~だったな


総括


・観る前は「加州くんが単騎はわかる 刀ミュの二大看板の一振りだからな 髭膝の双騎もわかる 華があるからな しかし青江…なんでよりによって青江が単騎出陣…?解せぬが…?」とか思ってて本当にすみませんでした なんやねんこの圧巻の青江オンステージは

・マジで青江の独壇場ですごかった 約75分間出ずっぱりで喋りまくり動きまくりの青江 最低限の舞台装置であれだけ「在る」ように見せられる演技力 どうかしてるぜ(褒め言葉)
・全編通して「や…やめろ!!青江のこと好きになっちまうだろうが!!!(もうなってる)」って感じだった

・今回は青江が旅に出たいと思い始めてから極めて戻ってくるまでの話でしたが 「き…極めるのってそんなに苦難の道なの…?こわ…」ってなりましたね… 手紙だけじゃ極の旅がこんなに壮絶でヤバなの知らなかったよ…青江がこれなら他のメンツの極の旅どうなっちまうんだよ…兼さんも最新作で極めてたけどこのくらい壮絶な体験したのか…?労ってやらんと…

・初の現地観劇が青江の単騎出陣で本当によかったのだろうか…すごかったことしか覚えてない…でも完全に今までの刀ミュ作品履修してきた人向けの内容だったことは確か
・生で観る迫力がすごすぎて体力と気力すげー消耗した…公演終わったあと、刀ミュのオタクと感想言いながらハンバーグ200グラムドカ食いしたしドリンクバーで8杯くらい飲んだ 肉とコーラうめえ!(推しは健康に効く)
・そして刀ミュのオタクがチケット当ててくれたので、6月にある真剣乱舞祭にも行く予定です 東京公演の昼と夜両方…楽しみだね~~~!!!機会があれば本公演もちゃんと観たいですね…


刀ミュについての過去記事です

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